夫が浮気をし、家庭崩壊。それでも子供は自分を責める。

フミコ様、
はじめまして。
エキサイトお悩み相談室カウンセラーのかとうあみです。


この度はご相談いただき、ありがとうございました。
フミコ様のお気持ちが少しでも軽くなりますよう、
精一杯お応えしていきたいと存じます。


フミコ様の現状は、
●3年前から夫と別居していた。
●結婚30年目にして、夫は初めて浮気をした。
（今までずっと家族思いだった）
●浮気がバレて夫は家を出て行ったが、自営業のため、仕事はそのまま継続していた。

●そのうち夫がうつになった。
●子供たちが手伝ってくれていたが、女性と別れない夫を見て、
仕事に来なくなった。
●経営が悪化し、借金苦と女性との別れにより、夫が自殺。

●子供たちから「お母さんにもお父さんを浮気に走らせた原因があり、
俺たちを苦しめた」と言われた。
●「同罪」だというのか？納得できない。

●夫が女性に貢いでいる間も、会社を立て直そうとがんばってきた。
●子供たちにも「こんなことになって申し訳ない」と何度も謝り、
迷惑をかけないようにしてきたつもりだった。
●しかし、子供たちはどうしても自分を責める。
●浮気をした夫よりも、自分が悪いのか？
●どうしたらいいか、分からない。




家族思いだった夫が浮気をしてしまい、
その後も次々とショッキングな出来事が続き、
ここ数年は本当におつらかったでしょう。
フミコ様の苦しい状況をお察しいたします。

すぐに気持ちを切り替えることは難しいでしょうが、
前を向いて少しずつ歩いていくために、
一緒に適切な方法を見付け出していきましょう。




★「善悪」のジャッジをやめてみる


夫が浮気をし、家を出て行き、別居。
その後会社の経営は傾き、借金苦と女性との別れから夫は自殺。

その間、一生懸命会社を更生させようと、
ひたすらがんばってきたフミコ様。

これを聞いて誰が、「フミコ様が悪い」と言うでしょうか。
様々な事情が絡み合ったにせよ、
浮気も、女性に貢いだことによる借金も、
家族を裏切る行為であることは間違いありません。

夫は子供たちからの信頼も失い、手伝いをなくした結果、
会社の経営を悪化させたのですから、
すぐそばで見ていた子供たちに対して、
「お母さんの苦しみや苦労を全部分かって欲しい。味方になって欲しい。」
と願うのは、もっともなことです。

それなのに子供たちは、
「お母さんにもお父さんを浮気に走らせた原因がある」というような
言い方をし、「俺たちを苦しめた」と言う。


ただひたすらに毎日を耐え抜いたのに、
大切な子供たちにこのようなことを言われては、
本当にどうしたらいいか分かりませんよね。
苦しい胸のうち、言葉にできぬほどだと思います。


ただ今後、子供たちと良好な関係を取り戻すためには、
どうしても心を整理していく必要があるのですが、
その際、
「どちらが正しかったか」「どちらに罪があるか」といった考え自体を、
一旦、保留にさせてしまった方が良さそうです。

それは「どちらが良くてどちらが悪かったか」にこだわると、
物事の本質が見えなくなってしまうことがあるからです。


もちろん、行動として「悪いのは夫」ですし、
この状況で自分が責められることに耐えられる女性はいないと思います。
すべてを受け止め、ただひたすら耐えて来たフミコ様の努力は、
子供たちの目にしっかりと焼き付いており、必ず報われますから、
安心して構えていていいのです。


ただ、繰り返しになりますが、
フミコ様がこの苦しみから抜け出し、
子供たちと今後良好な関係を築いていくためには、
一旦この事柄に「善悪」のジャッジメントを付けるのをやめてしまう方が、
解決が早まります。


大変難しいことではありますが、
「様々なことが重なり、起きてしまったアクシデント」という風にとらえ、
誰かを責めない・自分を責めないこと。
（心の中では責め続けてもいいんですよ！！
ただ、子供たちと前向きな話をしていく上では、ジャッジの部分へのこだわりは
なくしてしまいましょう。）




★子供たちと話してみる

子供たちにフミコ様の本当の気持ちが伝わっていない、
ということも考えられます。
家族とは言えど、誤解があったり、思い違いが生じている可能性も
否定できません。

近くに居すぎるからこそ、
分かってもらえていないこともあるのかもしれません。

フミコ様が、
「本当に苦しかったこと」
「本当にがんばったこと」
「もっとこうしたかったこと」
「どうしてもできなかったこと」
「夫 に対しての思い」
「同罪のように言われて胸が張り裂けそうなこと」
「子供たちを心から愛していること」
「これからの家族のこと」


心の底にある真実の思いを子供たちに伝え、
一度じっくり話をしてみてはいかがでしょうか。

フミコ様の懸命な思いは、
必ずや子供たちに届くと思います。

そして万一今届かなかったとしても、
焦ることはありません。
何年先になっても、必ず理解される時が来ますから。



フミコ様は妻として、母として、正真正銘まっすぐ努めてきました！！
自分が乗り越えて来たことの大きさをかみしめ、
子供たちに対しては、
大自然の母になったような気持ちで、
「ドーン」と広い心で構えていてください。



これからもずっと応援しております。
苦しくなった時は、いつでもご連絡くださいね。


少しでもフミコ様のお役に立てれば幸いです。
本日はありがとうございました。



かとうあみ