異動する主治医に、最後に何を伝えたら喜んでくれますか？

ももちゃん様

お辛いなか、ご相談ありがとうございます。
初めまして。星野美咲と申します。

自分の病状を理解してくれて、一緒に病と立ち向かってくれる
信頼できる主治医に出逢えたこと、感謝の一言では語り尽くせませんね。

お薬の調整や、診察の丁寧さだけではなく、
先生の顔を見ただけで、気持ちが晴れる
話を聞いてもらっただけで、心が軽くなるといった
魔法使いのような先生って、いらっしゃいますよね。

相性と一言で言ってしまうには、
言い足りないほどの想いがあると思います。

ももちゃん様は、そんな先生と出逢えて、
おそらく病状も回復の兆しを見せていたのではないでしょうか？

開業医ではなく、大学病院にお勤めの先生には、
異動があることも珍しくありません。
突然４月にいなくなってしまうと知り、心細さや悲しさや不安が
一気に押し寄せてきたことでしょう。
泣いてばかりで体調を崩されていないかが、心配です。

現実的に考えた場合、これまでの診療カルテは残っていますし、
ももちゃん様の状態は、主治医の先生から次の先生へと、
しっかり引継ぎされていきます。
お薬も急に変わるわけではありませんし、
新しい先生との信頼関係を築いていくことが大切です。

でも、心はそう簡単に割り切れるものではないですよね。
先生の病院についていきたいというお気持ち、よくわかります。

うちも息子が幼い頃は病気がちで、
主治医の先生が少し離れた場所に移られてからも追いかけて通っていました。
夜間に急に具合が悪くなって、タクシー代１万円かけてでも主治医の元へ。
近くにも病院はたくさんあるのですが、優先順位を考えると主治医の診断が上でした。

ももちゃん様の主治医の先生が異動される先の病院は、敷居が高いとのことですが、
先生の紹介状などがあれば、なんとかなるのでは？と思います。
しかし、遠方で通うのが難しいとなると（むしろ、こちらのほうが問題です。）
通常の診察は、今まで通り大学病院で受診して、年に１回、半年に１回でも
今の主治医の先生に、経過観察という形で、診てもらうことができないでしょうか？
病院によって、また診療科目によって、違ってくるとは思いますが
ダメ元でご相談してみても良いかもしれませんね。

お気持ちの整理がついて、最後の受診の日に先生に伝えることは…

先生に出逢えてよかった、先生のおかげで元気になれたと
ももちゃん様のお気持ちをそのまま、お伝えするのが一番だと思います。

そして、お医者様が一番喜んでくれるのは、患者さんが元気になる姿です。
先生がいなくなって、ももちゃん様の体調が悪くなったり、病状が悪化したら
先生は一番悲しむと思いますよ。

迷惑かけたくないというお気持ちがあるのでしたら
先生のためにも、病と向き合い、一日一日を大切に、元気に過ごしましょう。
少しずつで良いので、前進して、先生を安心させてあげることが
一番の恩返しだと思います。

心細い気持ち、寂しい気持ちは、できるだけ笑顔で伝えましょう。
一生の別れではないのです。病院に行けば、先生に会うことはできます。
それでも泣いちゃいそうで、言いたいことが言えないかも…と心配だったら
手紙を書いても良いと思います。
真心のこもった、ももちゃん様の言葉が、先生は一番喜びますよ。

少しでも、お気持ちが落ち着かれたら幸いです。

また、何かございましたら、お気軽にご相談くださいね。

星野美咲