アダルトチルドレン? 心のモヤモヤを解消するには?
アダルトチルドレンいうものを知り、これらに該当する気がずっとしていました。
ですが、家族内で唯一信頼していた姉に言われたのとSNSなどでもこれらは正式な病気ではなく、誰でも持ってる心配事や不安に名称を付けただけだという認識だと知り更に自分自身が分からなくなってしまいました。
ですがやはり心のモヤモヤが解消されません。
うつ病と診断された時も「あなたはこうですよ」と言われたことで、問題に向き合うためのスタート地点に立てた気がして救われました。
私はアダルトチルドレン、インナーチャイルド、愛着障害に該当するのかを専門の方に見ていただき、自分と向き合うためにどのスタート地点に立てば良いのか教えていただきたいです。
昔から自尊心が低く、人に認められることでやっと自分を受け入れられるような性格でした。
幼い頃から親は常に喧嘩しており、家族仲良くなんて記憶は思い出せません。そのせいか家族愛や親子愛や無条件の愛なんて物語の中のものでファンタジーだと思っています。
部活動の大会などには親は絶対に呼びませんでした。
褒めてもらえた記憶がなく、言えば何を言われるのか怖いからです。
特に父親とは常に一定の距離感を保っており、近づく時や話す時は常に緊張感があります。
親に頼るということが理解できません。
最終的に親が一番の味方だよ、なんて言われても全くもって理解できないんです。
付き合って3年になる彼がいますが、こんな自分とずっと一緒に居てくれるなんて信じられないという考えが強くなってきてしまい、嫌いにならないで何処にも行かないで離れないで…という気持ちをどうにか抑えたいです。
長くなりましたが私自身のことを書かせていただきました。
私は一体なんなのか、これからどのように向き合えばいいのか助言していただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
(ニックネーム: あや)
2025年2月24日
32歳
女性

- メンタルヘルス・マネジメントⅡ種 ラインケアコース
- メンタルケア・スペシャリスト
<資格>
行政機関の「女性のための電話相談員」
メンタルケア・スペシャリスト、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種 ラインケアコース、
夫婦カウンセラー、高齢者コミュニケーター、認知症介助士、生前整理・整理収納アドバイザー、マリッジアドバイザーなど
<経歴>
大阪外国語大学(現大阪大学)卒/外資系企業勤務をへて英会話講師、翻訳の仕事に携わる。
行政機関の「女性のための電話相談員養成研修」で2年半カウンセリングを学び、2001年から電話相談に携わる。
DV、デートDV、離婚、恋愛、子育て、介護、母娘問題などに対応。
コーチトレーニングプログラム2年終了。2004年(一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格取得。
留学、転職、キャリアアップ、時間管理、人間関係改善、終活などに対応。
DV防止啓発ファシリテーター養成、賢い患者になるためのコミュニケーション、グリーフケアなど学び、
主に女性を支援。カウンセリング・コーチングで電話・面談・メール相談歴20年以上。
母娘問題研究家として電子書籍を出版。
恋愛相談員の回答
“愛される”が信じられないあなたへ―自分の気持ちとの向き合い方
長い時間をかけて、「アダルトチルドレン」という言葉にたどり着いたのですね。そこまでのご心労はどれほどのものか、お察しいたします。この言葉に出会い、問題解決へ糸口が見つかった、スタート地点に立てたと思われたのですね。ところが、あなたの理解と異なる情報に接してしまい、ご自身の判断に自信が持てなくなり、結果として、自分自身とどう向き合ったらいいかもわからなくなりました。問題解決のためのスタート地点を見失い、迷子になってしまったようです。それが、いまのあなたの現在地。
どのスタート地点にたてばいいかというご質問がありましたので、まず、言葉について簡単に説明いたします。
◆「AC」「インナーチャイルド」「愛着障害」
・AC(アダルトチルドレン):
機能不全家庭で育ち、その影響を大人になっても抱えている人。
ACとは、医学的な病名ではありませんが、幼少期の環境が大人になっても心理的影響を及ぼしている状態を指す概念。
・インナーチャイルド:過去の傷ついた自分の内なる子ども(感情を抱えたままの自分)。
・愛着障害:幼少期の親子関係が原因で、人との距離感や信頼に不安を抱く状態。
あや様のお話を伺う限り、これらの要素がいくつか当てはまる可能性はあります。
「家族愛や親子愛や無条件の愛なんて物語の中のものでファンタジーだ」
「親に頼るということが理解できません」
「最終的に親が一番の味方だよ、なんて言われても全くもって理解できない」
「褒めてもらえた記憶がなく」
「言えば何を言われるのか怖い」
「特に父親とは常に一定の距離感を保っており、近づく時や話す時は常に緊張感があります」
そのような状態が「アダルトチルドレンに該当する」と思われたのですね。うつ病と診断された時のように「問題に向き合うためのスタート地点に立てたと感じることができれば、救われるかもしれない」という期待もあったのでしょう。
スタート地点に立てたと思えば、足が地面に着いた感じで、安定感がありますが、今は、地面に足がついていないという不安定感があるのですね。
家族の中で唯一信頼できるお姉様にわかってもらえない苦しさ、自尊感情の低さからくる生きづらさ、恋人との付き合い方への不安など、モヤモヤのポイントをしっかり把握なさっておられます。
ご自身の心のモヤモヤと真剣に向き合おうとされることは、とても大切なことです。
幼少期の家庭環境や親との関係が、今の自己認識や対人関係に影響を与えているように見受けられます。病名がなくても、あなたが感じてきたことは、気のせいでも、考えすぎでも、被害妄想でもないと私は思います。あや様の感情はあなたのものです。
あや様は過去の環境の影響を受けているのであり、「自分がダメ」ということではありません。過去の影響を受けていても、その事実に気づけば生き方は変えていけます。つまり、気づいた時がスタート地点。
「病気ではないから気にしなくていい」「誰にでもある不安」と言われると、自分の苦しみが軽く扱われ、自分の判断力も否定されたように感じてしまいます。
大切なのは「あなたが苦しさを感じているという事実」です。
だから、その気持ちを否定したり、無視したりしないで、受け止めてください。
子どもの頃から否定されることが多いと、自分の感じ方が間違っているのではないかと不安になり、自分の選択や判断に自信が持てなくなります。他者優先、自己犠牲に陥る危険性もあります。
家族愛を賛美し、「最終的は親が一番の味方」という人たちは、あなたの苦しさを想像もできず、自分の価値観を基準に話をしているにすぎません。聞き流しましょう。
◆アダルトチルドレンの6つの枠割
アメリカのセラピスト、クリッツバーグによるとは子ども時代に次のような6つの役割を担うといいます。
・ヒーロー: 期待に応え、優等生と評価される「いい子」であろうとする。
・スケープゴート(いけにえ):罪もないのに悪者にされ、責任を負わされる。
・ロストワン(いない子):目立たぬよう、存在しないかのようにふるまう。
・プラケーター(慰め役):親の愚痴を聞いて慰める。家族の小さなカウンセラー。
・クラン(道化役):親のケンカのような緊張感が走る場面でおどけて空気を和ませようとする。
・イネイプラー(世話役):父に代わって母の世話、幼いきょうだいの世話をする。
あなたの役割に似たものはありますか? お姉様にも当てはまりますか? 何か心当たりは ありますか?
◆どのように向き合えばよいか
「気づいた時がスタート地点! 小さなことから始めよう!」
① 自分の感情を無視しない
親を頼れなかったこと、愛情が信じられないこと、それを『理解できない』と感じるのは当然のこと。あなたはずっと、傷つかないように頑張ってきたんですね。
まずは「自分はこう感じていいんだ」と認めることが大切。
② 「自分を認める」練習
親に認めてもらえなかった経験があると、「人に認められないと自分には価値がない」と感じやすくなります。
まずは、自分ができたこと、小さなことでも「私、よく頑張ったな」と声をかけてあげることから始めてみましょう。
③ 彼との関係について
「こんな自分とずっと一緒にいてくれるなんて信じられない」と感じてしまうのですね。
この気持ちは、これまで「愛される実感」が少なかったことが関係しているようです。
「愛されているのか」を考えすぎると不安が増し、相手の言動に一喜一憂したり、相手に執着しすぎたりすることもあります。「私はこの人と一緒にいる時間を楽しめているか」に意識を向けてみては、いかがでしょう。
「愛されているのか」ではなく、「今、どう感じるか」に意識を向ける練習をしてみましょう。
◆専門家の力を借りるという選択肢
モヤモヤが続く場合は、カウンセリングを受けるのもいいと思います。うつ病の時に診断を受けたことで安心できたように、医師に話すことで今後の指針が見つかるかもしれません。
あや様、これまでいろいろお辛いこともあったことでしょう。今日までしっかり生きてこられたことも、また事実です。よくがんばってこられましたね。あや様にはその強さもあるように思えます。
過去のさまざまな経験の影響が今も残っているようですが、あや様が一つひとつ気づいて変えていくことはできるのではないでしょうか。「親のせいでこうなってしまった」と気づくこともスタート地点。「いつまでも被害者でいると、親の影響から逃れられない」と気づくこともまたスタート地点。
「愛されるが信じられない」と書いてありましたが、「愛する」という気持ちをしっかりと味わってみてはいかがでしょうか。そうすれば、「愛される」も味わえるようになるのではないかと思います。小さなことから、変化を楽しめるようになれればいいですね。その積み重ねが自信となり、自尊感情を高めることにつながると思います。
回答した恋愛相談員
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