可愛いと言ってくれないのは何故！？

ひーさん、はじめまして。
カウンセラーの金城と申します。
メールの文面よりひーさんの考え方や彼の発言を分析し、考察してまいりたいと思います。
よろしくお願いします。

「彼から可愛いと言われたい欲求がある。何故こんなにも可愛いに反応するのか自分で内観しても分からない」→ 日本国語大辞典では、小さく弱いものに対して、心引かれるものであり、大事にしたい感情を覚える様とあります。なので、目上が目下に使う表現でありますし、逆に敬う方に使われると不快を与えてしまう表現という事になります。現代の別角度から考察しますと、可愛いを意味する有名な英語スラングに、kawaiiとangelがあり、kawaiiは日本語発音をアルファベット表記し、日本アニメや漫画などのポップカルチャーに用いられます。angelは、天使の意味から可愛いと使われ、赤ちゃんは天使のように可愛いと表現します。英語も同様ニュアンスです。こうした事から考察しますと、ひーさんは自分自身のことを小さくて弱い人間であるという思いが強い為、人から大事に扱われたいという思いがあるのかも知れません。

「幼少期長年、父親から暴力などの身体的暴力、暴言や器物破棄・破壊など精神的暴力など、児童虐待を受けていた事が原因と思う」→ ひーさんも思われておられる通り、こうした過去の経験が精神的に影響し、自分は、か弱い存在だから守ってもらいたい。
だから大事に扱われたいという欲求が強く出ているものと思われます。

「彼は、猫や花やアニメキャラ等に対して可愛いと思ったものに対して直ぐに可愛いという人」→上述しています通り、可愛いというものが小さくて弱いものですから、そうした反応を見せるのは極めて妥当ではないかと思われます。

「しかし、私には自発的には言わない」→人は自発能動的に動くのは、動機と理由があるからです。そして、人は脳の報酬系が刺激されると、動機と理由が生まれ行動ができるようになります。
この原理を彼に使うことで、彼がひーさんに対して可愛いと表現してくれるようになります。
私のことを可愛いと言ってくれたら〇〇をしてあげるね！という提示を繰り返して行きますと、そのうち渋々でも一度は発生します。そこで、約束の〇〇をしてあげるということなんです。
ここで重要なのは、〇〇の部分の報酬として与えるものは、男性が女性に対して欲するものであることです。
専門的にお伝えしますと、報酬の提示→行動が促され→欲求を満たされる。
報酬という刺激があると、行動が起き、欲求を満たす報酬が得られるので、検討されて取り入れて行かれてはと思います。世の中のあらゆる学習、仕事、夫婦、育児、経済等など全てのことはこれに起因しております。

「可愛い服やメイク等をした時に、可愛いと聞けば可愛いとは言ってくれる。一度、可愛いと言われると嬉しいので、もし私のことも可愛いと思ったら言って欲しいと言うが、一度もない」→彼にとって、ひーさんに可愛いと発言した時に、彼が欲するものなどを得られるというような報酬があれば積 極的にも、自発能動的にも、自主性を持って発言してくれるようになるかと思います。人は誰でも行動の原理として、動機と理由がありますので、そうした点を考慮して上手に扱われてはと思います。外見より中身を重視されるということは、ひーさんの内面や性格に重きを置く事で、実際の結婚で後悔することがないようにする為ではないかと思われます。また、彼自身もそう扱われたいという所もあるでしょう。また、虐待等の経験からひーさんは自己肯定感が低いことで、こうした心理状態になっているのではないかと思われます。
そうなると、誰人にも本来備わっている6つの感が低いものと思われますので、ここでひーさんにお伝えしてまいります。一つ目は自尊感情が低い事です。これは自分に価値があると思える感覚の事ですので、ひーさんはこれを意識して高めていく必要があります。次に自己受容感が低い事です。これはありのままの自分を認める感覚の事ですので、ひーさんはこれを意識して高めていく必要があります。次に自己効力感です。これは自分には出来ると思える感覚の事ですので、ひーさんはこれを意識して高めていく必要があります。次に自己信頼感です。これは自分を信じられる感覚の事ですので、ひーさんはこれを意識して高めていく必要があります。次に自己決定感です。これは自分で決定できる感覚の事ですので、ひーさんはこれを意識して高めていく必要があります。最後に、自己有能感です。これは何かの役に立っている感覚の事ですので、ひーさんはこれを意識して高めていく必要があります。

本来自分のメイクや体型などは、間違いなく自分自身の意思で判断するものであり、彼は内面を重視していますから、前述した6つの感を高めていかれてはと思います。
そういう意味で自分の考えを大事に、自分がしたいように生きて欲しいと願っておられるのだと思います。

「見た目ではなく中身を可愛いらしくいようと、笑顔でいたり、甘えたり、偶には我儘を言ったり、中身の可愛いらしい女性でい」→ひーさん、これはとても良いと思います。更に、男性から女性の内面性格のポイントとして、
1.周囲への気遣いができる人なのか？
2.感情コントロールが出来る人なのか？
3.自立しているか？なども見ていると思われますので、こうした点も考えてみられて下さい。

「彼氏が可愛いを重要視してない。貴女の全部が好きだけど可愛いと改めて思う時がない。勿論、笑顔は嬉しいけど好きという感情に可愛いの影響はない」→ 彼が可愛いと思う時がない！と言っておられますが、小さく弱いものとしてひーさんを見ていないという意味であって、その意味で守ってやりたいと思わないことであると思います。また、ひーさんは幼く純真で心引かれる様でもないことや、作りが小さくて心惹かれる様というものではありませんし、無邪気で我儘だが憎めない様子を可愛いと表現する事がありますが、そういう事でもないという意味です。

「男性は好きな女性に可愛いという意識がない事にショックを受ける」→ 可 愛いと言わない男性の心理には格好が悪いというものが挙げられます。男性の中には、女性に可愛いと言うと何だか女性に媚びているように感じ、格好が悪いと思ってしまう人もいます。自分が下手に出るなんて格好が悪い、だから可愛いと言えないのでしょう。プライドの高い男性に多い心理ですね。

「好きで大切にしてるのは分かるけど、何故可愛いと言われないと不安になるの分からない。」→ひーさんにとっては可愛いという言葉が＝愛らしいと思っておられるのではないかと思います。愛らしいの意味は、小さな物に好感を持つ様を表現しますが、彼にとってひーさんは小さい子でもないですから無理があると思われます。また、可愛いものは小さくて弱い存在であるから、可哀想で放って置けない為に、保護しないといけない心理が働く点が愛らしいとは決定的に違います。

「彼が他の物に可愛いと言うと心がザワザワする。どのように自分と向き合えば良いのか悩む。」→それは可愛いの言葉の概念とか、その事に対する扱い方が基本的にひーさんと彼では違いますので、その違いをひーさんが分からないと、ひーさんの感覚で彼がその言葉を使っていると思うと、嫉妬する気持ちが出てくるのではないかと思います。

以上となりますが、何か不明な点、問題点がある際には、いつでも再度ご相談いただけたらと思います。可愛いについての概念が、男女間では違うことの理解が増して行かれる中で、ひーさんが心穏やかに過ごして行かれ、彼との関係がうまく行くようにお手伝いもさせていただきたいですし、心から応援をさせていただきますので、一緒に頑張って参りましょう！