夫の元不倫相手が結婚／謝罪・慰謝料を求めたい。

やこやこさん、はじめまして。
カウンセラーの森田陽子です。

やこやこさんは、夫さんの不倫で、地獄のような日々を過ごされたとのこと、
さぞ、お辛かったことでしょう。心痛のほどお察しいたします。
けれど、いまは夫さんも反省し夫婦関係の再構築がうまく行きつつあるとのこと、何よりです。
気持ちを切り替えて、ここまでやってこられるには、かなりのご苦労があったことでしょう。
やこやこさんの前向きな姿勢、そして、お心の広さを感じます。

やこやこさんが立ち直りつつあるこの時期に、元不倫相手の結婚の話を
夫さんから聞かされるとは、ショックでしたね。
「どうして、わざわざ言うの？　知らなかったら悩まなくてよいのに」と
思いませんでしたか？
デリカシーがないように思えますが、夫さんにとっては、「もう終わったこと」という認識。
「相手が結婚してくれて正直ホッとした」から、
やこやこさんもホッとするだろうと思われたのでしょう。
けれど、やこやこさんにとっては、まだ終わってはいない話。
まだ傷が癒えていないからこそ、余計に怒りが湧いてきて、抑え込んでいたはずの怒りに
再び火がついたのですね。
さて、その怒りにどう対処するか？
後悔しない人生を生きるために、この機会に、もう一度考えてみましょう。

「彼女が結婚して会社もやめられたら連絡も取れなくなってしまう」から、
「いま連絡しなくては」という焦りが、おありですね。
「どんな相手だったのか、一度彼女に会って見てみたい」のは、
自分自身の目で相手の人となりを観察、確認したい思いがあるから。
「謝罪を申し込みたい。もし逃げられたら、慰謝料を請求したい」のは、
きちんと筋を通したい思いが強いからですね。
「後悔のない人生を生きるために行動を起さねば。いまが、ラストチャンス！」と
思われたのではないですか？

やこやこさんは「迷っている」と書いておられますが、
答えは、ほぼ出ているように見うけられます。
やこやこさんの答えは、
「このままもう彼女のことは私たち夫婦から排除して生きていく方がいい」です。
けれど、何の行動も起こさないのでは今後、後悔するのではないかという不安もあって、
迷いが生じたということ。
つまり、納得のいく説明があれば不安が消え、ご自分の答えに確信が持てると、
迷いも消えるということですね。

では、彼女と接触することで被るデメリットについて考えてみましょう。

１．閉じかけた傷口をまた開くことになり、この１年の努力と成果をムダにする。
２．思い出したくないことを思い出すことはつらく、ネガティブ思考になり悪循環。
３．嫉妬深く執拗な性格、逆ギレ傾向で危険なタイプ。近づくと相手の言動にさらに傷つく。
４．相手は謝罪はしないタイプなので、謝罪は期待できない。
５．不倫相手に対する慰謝料は、夫と離婚した場合に比べて離婚していない場合は、
　　精神的損害が少ないと考えられ、慰謝料は低くなる。相手からも夫に慰謝料を求償できるので、
　　夫婦で財布が一緒なら、結果的に請求した慰謝料の全額を得ることはできない。

弁護士相談、不倫の証拠提出、夫婦間での騒動の蒸し返しなど、
経済的、時間的、精神的に考えて、やこやこさんの負担が大きいと思います。
やこやこさんの大切なエネルギーと時間を元不倫相手のためにムダに費やすことは、
賢明ではないと思います。

今回のご相談に関しては、結婚の話を聞かなかったことにして、
あえて直接的な行動をしないこと。

ご自身の幸せな未来をつくるための行動を選びましょう。
怒りを手放し、日々の生活を楽しんで、ステキな人生を送られますように！

森田陽子