生きているだけで苦しい。何をしても楽しくない、意味がない。

はじめまして、カウンセラーの森田陽子です。
こうたさま、ご相談いただきありがとうございました。

こうたさまは、いまのご自分の状況を改善しようとして、
ご相談くださったことは、とても勇気のある行動だと思います。

「生きているだけで苦しい、すごく息がしにくいし気分も常に悪い」とありますから、
かなりストレスが溜まっている状態なのだろうと心配です。
体のサインに気づかれ、こうしてご相談くださったことは、賢明な選択だと思います。
お仕事の詳しい内容はわかりませんが、精神的なストレスと肉体的なストレス、
どちらも大きいのではないでしょうか？
気づかぬうちに自分自身へのプレッシャーも相当かけておられるのではないでしょうか？

ご相談を整理していきますね。

１．薄毛について
薄毛の原因はさまざまですので、専門家にご相談なさるのが近道だと思います。
原因として、遺伝、男性ホルモンの増加、仕事のストレス、紫外線、血行障害(冷え症）、
食生活の乱れ、喫煙、過度の飲酒、運動不足、不適切なヘアケア（シャンプーのつけすぎ、
ブラッシングのし過ぎ）などがあります。
こうたさまにとってのベストな対策について、一度、専門家にご相談なさっては
いかがでしょう？　改善への道が見えてくると思います。

２．夢および仕事について
夢を持つことは、すばらしいことです。
「叶えるのは難しいし、叶わないことが自分を苦しめる」とのことですが、
すぐに、簡単に叶う夢なんて、あるでしょうか？
私自身、十代のころマンガ家になるのが夢でしたが、あきらめて、
現実的な夢に挑戦することにしました。
夢を実現可能な「目標(ゴール）」としたら、そこへ続く道が見えました。

例えば、夢が山の頂の上にある雲なら、現実的な目標は山の頂。
山の頂へ向かうルートは、たくさんあります。
現実的に計画でき、ゴールまでの距離もわかり、
小さな達成感を味わいながら、前に進むことができます。
そうやって小さな成功体験を積んでいくと、自己肯定感も高まり、
気づかなかった自分の能力にも気づけて力を発揮できます。
「４月に就職、職場にもあまり馴染めず、単純作業の繰り返しで仕事に魅力を感じない」ので、
先に希望が見えず、精神的にもお疲れのことと思います。
仕事が自分に向いていないと思うと、つらいですものね。
安定収入を得る手段、起業するための準備資金と割り切ることで、なんとかやっていける
かもしれません。

起業の方法については、起業セミナーに行く、体験談を聞く、ネットで調べるなどして
情報を集めることから始めては、いかがでしょう？　
やりたいことが明確になり、将来性があるかどうかも見えてくると思います。
頭の中でいろいろ考えてはしても、自分でダメ出しをして何も行動できないような
印象を受けました。失敗を過剰に恐れると何もできなくなってしまいますね。

こうたさまは、こうしてメールでご相談くださったのですから、
確実に最初の一歩を踏み出せています！
次の一歩を考えてみましょう。

３．他の人と比較するクセ　他者思考
「魅力のある人をみると自分のことが虚しくなるし、妬ましくなる」
「友達や恋人がいる人を見ると嫉妬する」「周りにどう思われているのか気になる」と
ありましたが、いつも他者の目を気にしながら生活するのは、とてもしんどいことだし、
その思考のクセが、こうたさまを苦しめているようです。
他の人と比較しそうになったら自分軸に戻し、自分の本当の願いは何か確認しましょう。
本当の思いが、「やはり友だちがほしい」なら、そちらの方向に向けて、
何ができるか考えて、行動をひとつ変えてみましょう。

４．適度に距離を取る
「友達や恋人がいることが楽しいと思わないくせに」とも書いておられますから、
ひとりの方が、気がラクなのでしょう。
それは、それでいいと自分にOKを出しましょう。

「人が怖いので友達も恋人もいません。なので、相談できる人もいません。」とありますが、
友達や恋人＝いい相談相手ではありません。
親しいから何でも相談できるかというと、そうではありません。
親しい間柄だからこそ、相談し難いこともたくさんあるのです。

「人が怖い」のは、人間不信になるような出来事が過去にあったからでしょうか。
人間不信になるようなことは、長く生きていると次々と遭遇します。
そういう痛い経験を積みながら、距離の取り方やつきあい方を学んでいって、
落ち込んでも立ち直れるタフさを少しずつ身につけて行かれたら、いいかなと思います。

無理をしな いで自分を守るために十分に距離を取ることも、大切。
「いまは、距離を取っていてOK」と自分にOKを出せたらいいですね。

５．完璧主義を緩める
「音楽なら聞いている曲の歌手がなにか悪いこと(それもとても些細なこと、
だいたいの人は気にもしないこと)をすると曲は好きだけど歌手は嫌いという
複雑な気持ちになって」とありましたが、そういうふうに思う人は多いでしょう。
些細なことでも、自分の価値観と合わないことなら、自分にとっては大きな問題。
歌手、俳優、タレントが不祥事で人気がなくなるのは、よくあることですね。

一方で、完璧な人間はいないということも、ご存知でしょう。
「失敗を恐れて一歩踏み出せない」のは、完璧主義のせいではないでしょうか？　
自分に厳しすぎるのではないですか？
自分を厳しい基準で評価すると、他人にも厳しい目を向けてしまいがちです。
子どものころ親に厳しく育てられたことなど、こうたさまにとっては当たり前すぎて、
気づいていないかもしれませんが、完璧主義が、ご自身を縛っているような印象も受けます。
少し緩められたら、人付き合いもしやすくなるのではないでしょうか？

全く同じ境遇という話というのではないのですが、同じような悩みをお持ちの方は多いです。
そういう方々に役立ったことを書いてみました。
ご参考になれば、幸いです。