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妻の怒りをコントロールさせるには?

夫婦関係について相談です。都内で妻と子供二人(小学1年、年少)住んでおります。妻は子供が言うことをきかないと苛立ち、躾で怒るというより怒りをぶつけるように怒鳴ったりダブルバインドすることが週に1回程あります。妻と子供のとの間のやりとりなので、子供に対して腹を立てることはわかりますが、その怒りを私にも向けてくることに困っています。具体的には「この間の話なんでもっと早く言ってくれなかったの」と唐突に噛みついてきたり、以前までAにしてほしいと言っていたことを急にBにしてと言い出し、私が戸惑っていると「結局Bにはしないんでしょ、どうせできないんでしょ」食って掛かる(抽象的な表現ですみません。私には支離滅裂と感じる言動です)。そして「私は子育てに向いてない。あなたが世話して」と。
私の家庭での役割は、仕事が終わって電車で帰って来るのが18〜19時、帰宅後は夕食後の片づけ手伝い、子供の風呂入れから布団に入るまでの世話、洗濯、朝の子供の着替え、朝食の用意です。週末は子供の世話と掃除です。妻も5時間のパート勤務、育児、家事とあり、苛立つ気持ちもわかりますので、いくつかのアプローチを試しました。
1つめ、「そうだよね」と共感と受容を意識してみましたが、「そんな言葉はいらない、何の解決にもならない」と。2つめ、相手の言動に反応しない、距離をおく。この対応だとブツブツと言っているだけで、強く向かってきません。3つめ、「そんなに辛いなら、一度きちんと話し合おう。あなたのストレスが少しでも和らぐかもしれない」と言うと、「これに解決策はない。だから話しても無駄」と。
こうした怒りは2日程度で落ち着くので、やり過ごすこともできなくはないですが、「なぜ私にまで怒りをぶつけるんだ」という腑に落ちない気持ちもあります。特に私は言い争いを避ける傾向が強いので、他者に対して怒りをぶつける妻を見ていると余計に腹立たしく思うのかもしれません。
解決策として、妻がもう少し怒りをコントロールしてもらうことが良いのか、ストレスの多い子育て世代の妻とはそういうもので怒りをコントロールなんて無理な要求であり夫がその怒りを受け止めることが良いのか、私が過剰に妻の怒りを避けているがためのもので、私の考え方こそ変えたほうが良いのか、カウンセラー様からみて別な要因があるのか、いかがなものでしょうか。よろしくお願いします。

男性

2017年4月10日

37歳

男性

森田 陽子

カウンセラー

森田 陽子

  • メンタルヘルス・マネジメントⅡ種 ラインケアコース
  • メンタルケア・スペシャリスト

<資格>
行政機関の「女性のための電話相談員」
メンタルケア・スペシャリスト、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種 ラインケアコース、
夫婦カウンセラー、高齢者コミュニケーター、認知症介助士、生前整理・整理収納アドバイザー、マリッジアドバイザーなど

<経歴>
大阪外国語大学(現大阪大学)卒/外資系企業勤務をへて英会話講師、翻訳の仕事に携わる。
行政機関の「女性のための電話相談員養成研修」で2年半カウンセリングを学び、2001年から電話相談に携わる。
DV、デートDV、離婚、恋愛、子育て、介護、母娘問題などに対応。

コーチトレーニングプログラム2年終了。2004年(一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格取得。
留学、転職、キャリアアップ、時間管理、人間関係改善、終活などに対応。 
DV防止啓発ファシリテーター養成、賢い患者になるためのコミュニケーション、グリーフケアなど学び、
主に女性を支援。カウンセリング・コーチングで電話・面談・メール相談歴20年以上。
母娘問題研究家として電子書籍を出版。

恋愛相談員の回答

理想の母親像と現在の自分とのギャップに苦しむ妻。妻の自己肯定感をあげる方法。

はじめまして。森田陽子です。
このたびは、ご相談いただきありがとうございました。
長年、女性相談に携わっておりますので、今回のようなご相談が妻側から数多く寄せられます。

こうとうさまは、「18〜19時帰宅し、夕食後の片づけ手伝い、子供の風呂入れから布団に入るまでの世話、洗濯、朝の子供の着替え、朝食の用意。週末は子供の世話と掃除」など、家事育児への貢献度は高い方だと思います。仕事でお疲れなのに、よく頑張っておられると思います。
「妻も5時間のパート勤務、育児、家事とあり、苛立つ気持ちもわかりますので、いくつかのアプローチを試しました」とあり、パートナーへの心遣いもなさっておられ、優しい方だとお見受けいたします。
関係改善のためのアプローチをいろいろ試みたけれど、いまのところ目に見えた効果はないようです。
しかし、時間はかかりますが効果は出てくると思いますので、その姿勢は持ち続けてほしいと思います。

こうとうさまの場合とは少し違うかもしれませんが、一般的な状況を踏まえ奥様の思いを書いてみます。ご参考になればと幸いです。

1.妻の不安にどれほど、寄り添えているか?
4月に小学1年生になる子どもを持つ母親は不安でいっぱい。入学準備段階から母親としての不安(担任、集団登校、給食、勉強、PTA役員など)も大きくなります。子どもの性別、育てやすさにも関係しますが、多かれ少なから不安を抱えながらの子育て期、信頼し相談できる人がいると助けになります。

2.妻の自己肯定感が下がっていないか?
「私は子育てに向いてない。あなたが世話して」という言葉から、「高い理想の母親像と現実の自分とのギャップ」に苦しんでおられる姿が垣間見えます。真面目な方ほど「ちゃんとしなくちゃ。また怒鳴ってしまった、ダメな母親」と自分自身にプレッシャーをかけ過ぎたり、自己嫌悪に陥ったりしがち。
そうなると自己肯定感が低下し、夫がいくら建設的なアプローチをしても受け入れにくくなります。
「上から目線で何言ってるの?」「手伝ってるって、大きな顔しないで」となります。
「手伝う」というのは、本来、「妻・母親がするべき仕事」を好意で手伝ってやっている的ニュアンスがあり、協力して子育てしているというのとはニュアンスが違うからです。妻の話を傾聴、共感しても、テクニックとしか見えないこともあります。妻の矛盾する言動は、こうとうさまに何を言われても腹が立つ
レベルになっているのではないでしょうか?

3.コミュニケーションのクセを理解しているか?
「子どもへの怒りを自分へも向けてくる」のは、抑え込んでいた怒りが表面化したにすぎません。
具体的な話として挙げられたことから、読み取れます。
「この間の話なんでもっと早く言ってくれなかったの」「以前までAにしてほしいと言っていたことを急にBにして」と言い出したのは、そのタイミングで不満や怒りが出たということです。
奥様の仕事、幼稚園、小学校のスケジュールなど調整が必要なことも多々あり、急に言われたら困るということもあるでしょうが、コミュニケーションや行動のクセという視点から考えますと、「急な変化に対応しにくい。調整に時間がかかる、ストレスを感じる」方なのではないかと思います。
こうとうさまは、奥様が急にスケジュール変更したとき、「またか」と思わないで対応できるタイプでしょうか?
「結局Bにはしないんでしょ、どうせできないんでしょ」という言動にしてもそうですが、以前何か約束を破ったようなことはありませんでしたか? こうとうさまが、そのときの気分で軽く言ったようなことで全く記憶にないかもしれませんが、奥様は期待して楽しみに待っていたというようなことがあるかもしれません。何度も、こういう指摘を受けるなら、こうとうさまが悪意もなく気づかないで繰り返していると考えられますので、関係改善のために指摘してくれたと考え、ご自分の言動も振り返ってみましょう。一般に夫婦ゲンカになると、女性は過去の記憶を芋づる式にどんどん出してくることが多く、男性は当惑します。裏を返せば、奥様がケンカの勢いがなければ言えなかったこと、抑えこんでしまっていたことです。溜めこみすぎる前に、問題が小さいうちに吐きだせるといいですね。話し合うときは、いまは時間がないので、この問題だけというふうに枠組みを決める習慣をつくるのも方法のひとつ。

こうとうさまが解決策としてあげられた3点、「妻がもう少し怒りをコントロール」は、奥様がその必要性を感じないとできません。「怒るとエネルギーを消耗するし、子どもにも悪 い影響を与えるし、自分の海馬も傷つける」と自分でもわかっていてもできないのです。
まして、夫であるこうとうさまに言われても素直に聞けないでしょう。
次の「ストレスの多い子育て世代の妻とはそういうもので怒りをコントロールなんて無理な要求であり夫がその怒りを受け止める」のは無理だと思います。ご自身も思っておられるはず。
最後の「私が過剰に妻の怒りを避けているがためのもので、私の考え方こそ変えたほうが良い」が、ご自身でも気づいておられる答えだと思います。こうして、ご相談くださったのですから。

私からのご提案は、考え方より「コミュニケションの仕方」を変えてみること。
1.奥様の自己肯定感をあげるための言葉かけ。
 アイコンタクトをして「おはよう」とか「ありがとう」を言う。よい点を見つけて、事実をそのまま伝 える。変にほめようとすると逆効果。
 既になさっておいでで効果が出ないなら、こうとうさんの言葉より言葉以外のメッセージ(逃げ腰的な 態度)が怒りを増幅させていることがありますので、要注意。
2.奥様が気分転換できるよう、「友達と会ってきたら」「映画でも見てきたら」と勧める。
 非日常の体験をすることで、リフレッシュ。心に余裕が持てます。
3.奥様が、誰か第三者に子育ての苦労を十分ねぎらってもらって、「あなたはよくやっている」と認め てもらうのが早道。自分で申し込まないと、やらされ感があるので要注意。

1〜3は、こうとうさまご自身にも必要なことです。
こうとうさまは、毎日、お仕事からまっすぐ帰ってきて家事育児をなさっておられるのです。
心の余裕はお互いに必要です。お試しください。

回答した恋愛相談員

森田 陽子

退席中

カウンセラー

森田 陽子

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