同棲中の彼と別れたい

お悩み種別恋の悩み

片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくい恋愛の悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、恋に関するお悩みに6,000件以上の相談実績のある「上田基」カウンセラーがお応えします。

カウンセラー

上田 基

今回のお悩み

3年付き合っている彼と、半年前から結婚を前提に同棲を始めました。最初は楽しかったのですが、実際暮らしてみると、彼とは生活のリズムがあまりにも違うことがわかりました。彼のペースに合わせないといけないことも多く、彼の優しさも感じません。この先ずっと一緒に暮らすことは難しいと思います。早めに同棲を解消し、彼と別れたいと思いますが、同棲を解消するには、何から始めたらいいのでしょうか?

あい(女性 29歳)

決めるためには「ちゃんと迷う」こと。漠然と悩むのではなく明確にしていく。

上田カウンセラー(以下上田):あいさんは、同棲を解消し別れたいとのことですが、確信には至っていないと思います。もし確信があるのなら、すでに家を出ているはずです。

人に相談をすると、友達でもカウンセラーでもその人の価値観で色々なことを言われますよね。
でも例えば、相談した友達に別れを勧められその通りにした場合、あとで後悔してその友達のせいにしてしまうこともあります。
他人の意見は、アドバイスの一つとして参考にするのはいいけれど、彼と暮らしているのはあいさんだし、感じ方は人それぞれなので、そこを他人にゆだねるのはもったいないことだと思います。

だから自分で決めることが大事です。そして、決めるためには「ちゃんと迷う」ことです。

まず自分自身で期限を決めて自分と向き合い、迷う期間をしっかり設定しましょう。3ヶ月でも1年でもいいので「私は今日から〇月〇日まできちんと迷います。」と、決めてください。
期限を決めたら、その日から「今日の私ならどうする?」と、自問自答します。
例えば「今日のわたしは同棲を解消します。」と、その時の気持ちをメモしておきます。その理由も、できるだけ明確に細かく書きましょう。

次の日になったら、その日の自分と向き合って「今日の私ならどうする?同棲を続ける?やめる?」と自問してまた答えを書きます。もしかしたらその日の答えは、「彼とお出かけして、楽しくて幸せだったから同棲を続けたい。」かもしれません。
気分には波があり毎日出来事も違うので、答えは日によって違って当然ですが、自分が今日感じたことをそのままその日に書いておくことがポイントです。
これを毎日続けて、自分が決めた期限がきたら集計して、多いほうに進みましょう!

どんな選択をしても人間は後悔します。そんな時に自分が毎日書いていたものを見返すことです。毎日記録した自分の気持ちは、未来の自分のためにかける言葉です。
これだけ真剣に迷って出した答えは最善だと、自分で自分を納得させてあげることができるはずです。

この方法は恋愛の悩みにも効果的ですが、仕事や人間関係などで悩み事がある時にも使えますよ。漠然と悩むのではなく明確にしていくことです。

あい:なるほど。どんな選択をしても迷いはあるものなのですね。

上田:どんな人でも、「この選択は正しかったのか」という思いは湧きあがってきますが、あまり悩まない人は、今お伝えした内容を無意識でやっているんですよ。これが最善だったと無意識で感じることができ、悩んでいる時間が少ないのです。

ずっと悩んでいる人は、整理できずに漠然としているから、悩み事が雪だるま式に増えていきます。
あいさんの場合も、彼と一緒にいたいか・いたくないか、その理由は、その日ごとに明確でシンプルなはずです。

今日の自分の気持ちに正直に

上田:人間は頭がいいので、全体を捉えて勝手に難しく作り上げてしまう傾向があります。

例えば、人は功名な絵を見た時に、「これと同じようには描けません。」と言います。
ですが、一見難しく見えるその絵に升目を入れて、ひとつひとつの四角に注目していったらすごくシンプルになります。その四角と同じ場所に同じ線を描くだけ、色も線もシンプルなのです。それを繰り返していくことで、同じ絵が出来上がります。
実は、同じ絵は描けるのに、全体を捉えて、難しいと頭で認識しているだけなのです。

悩み事も同じく、細かく分けて考えていくと良いのです。
一生の決断と考えると、すごく重いことのように思えてしまうけれど、今日のことでいいのです。明日気持ちが変わってもいいから、今日の自分の気持ちに正直になりましょう。複雑にしているのは、自分の頭の中がそうしているだけですよ。

あい:彼に別れや同棲解消をどうやって伝えるのがいいですか?

上田:彼のペースに流されず、どんな状態になっても自分がブレないようにしましょう。

みなさんなかなかそこまでやらないのですが(笑)台本を作って、暗記してすらすら話せるまで練習することをおすすめします。
家の中で、そこに彼がいるというイメージで、声を出して話してみましょう。

まずは、話をきちんと聞いて欲しいと伝え、反論されそうなことまで想定して、練習した内容を冷静に伝えましょう。覚悟が必要ですね。

今回の恋愛相談員

上田 基 カウンセラー

カウンセリング/コーチング14年、6,000件以上の相談実績。

北海道から上京後、人間不信、鬱に。両親自殺、家族崩壊。生活のためにはじめた「営業職」で初月からいきなり全国3,000中1位に。営業ノルマを、72ケ月連続達成。営業研修を任され、日本語の不自由な外国人を指導、年収1千万円超の人材を多数輩出。

恋愛相談では常にTOPランキング入りの人気の先生。

著書:「心が強くない人が仕事で苦しまないストレスフリー思考」経済界、「誰も教えなかった営業脳ハウ」セルバ出版

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