性行為を含めて、お互いの気持ちを話し合えるようになるには?
付き合ってもうすぐ1年の彼女に、ホテルの誘い(初経験)を断られました。
彼女の、自分への気持ちがわかりません。
お互い30代、実家住み、デート頻度は月2〜3回
私の雰囲気作りや、アプローチが下手だったとは思いますが、
いつまでも恥ずかしがってはいけないと思って、アタックしたつもりです。
彼女を経験したい気持ちもありますが、
それを遠ざけていたことで、友達みたいな関係のまま、恋人でなくなってしまうことが怖かったので、勇気を出しました。
当日は微妙な空気で解散した後、連絡はいつも通り行っています。
自信がなくなってきて、
今後どんな会話をしようかとか、考えられなくなってきてしまいました。当時の自分のチグハグな会話を思い出すと恥ずかしくて辛くなります。
まだ手を数回繋いだだけで、キスもハグもしてなかったからダメだったのでしょうか。
私は彼女が大好きなのに、相手のアプローチがわからなくて辛いと感じるなら、相性が良く無いと考えるものでしょうか。
なにより、相手が無理して合わせてくれているのかな?とか思い出したら本当に辛いです。
恋人として、お互いの気持ちについて話し合いやすい話題や、雰囲気はありますでしょうか。
なにとぞご教示ください。よろしくお願いいたします。
(ニックネーム: 高橋)
2025年11月20日
32歳
男性

- 臨床心理士
- 公認心理師
★カウンセラーとして約15年の経験を持ち、子ども・若者支援や医療分野で心理検査・カウンセリングを行ってきました。
■ユースサービス協会(約2年)
・若者の引きこもり支援、居場所づくりを担当。
■スクールカウンセラー(約5年)
・小〜高校生の悩みに寄り添い、「変わりたい」「挑戦したい」気持ちをサポート。
・同時に幼児健診や診療所で、発達相談・子育て支援にも従事(約3年)。
■精神科病院(約5年)
・認知症・依存症の治療に関わり、心理検査・個別/集団カウンセリングを実施。
\カウンセリングのスタイル/
・認知行動療法をベースに
・考え方を柔らかく・行動を前向きに
・感情の整理、ストレス対処、自己主張の練習も取り入れます。
あなた自身の「力」や「魅力」を引き出しながら、よりよい未来へ、一緒に歩んでいけるカウンセリングを目指しています。
恋愛相談員の回答
安心して自分の気持ちを話せる場をつくるためのヒント
ご相談をいただきありがとうございます。とても大切なことを率直に書いてくださり、その誠実さに心から敬意を表します。
まず結論からお伝えすると、今回のホテルのお誘いは「今は拒否」という事実がありましたね。
これは確かに受け止めるべきことですが、拒否=愛情の拒否や人格否定ではないことを忘れないでいただきたいです。
◆
彼女さんは交際から1年近く経っても、まだ手をつなぐ程度の身体的接触しか経験できていないとのこと。
これは「身体的な親密さに不慣れ」あるいは「身体接触そのものに苦手意識がある」可能性を示しています。
人によっては、愛情があっても性行為やスキンシップに抵抗感を抱くことがあります。
ここで触れておきたいのは「性の多様性」です。恋愛や愛情の形は人それぞれであり、必ずしも性行為を伴うことが前提ではありません。例えば、愛情が深くても性行為そのものが苦手な人もいますし、身体的な接触よりも精神的なつながりを重視する人もいます。
これは「相手を愛していない」ということではなく、「自分の心身に合った愛情表現の仕方が違う」というだけなのです。
ですから、今回の拒否は「あなたを好きではない」というサインではなく、「まだその段階に進む準備が整っていない」あるいは「自分に合ったペースを大切にしたい」という彼女の心の状態を表していると考える方が自然です。
◆
加えて、女性側には「急に誘われると難しい理由」があることも理解していただきたいです。
性行為の前には体のメンテナンスをしておきたいと考える人もいますし、月経のタイミングによってはどうしても応じられないこともあります。
これは決して愛情の有無とは関係なく、身体的・心理的な準備の問題です。突然の誘いに対して拒否される可能性は誰にでもあることなのです。
◆
当日の微妙な空気の後も、連絡はいつも通り続いているとのこと。
これは非常に重要です。もし本当に気持ちが離れていたなら、連絡そのものが途絶えることもあり得ます。
連絡が続いているということは、彼女の中で「関係を続けたい」という意思がある証拠です。
今回のチャレンジは一度拒否されましたが、それは次回につなげるための良い経験になり得ます。
◆
「彼女を経験したい気持ちもありますが、
それを遠ざけていたことで、友達みたいな関係のまま、恋人でなくなってしまうことが怖かった」
と書いていただいているところから、「性交渉まで進まないと恋人関係が深まらない」という思いもあるのかと推測しました。
性交渉にこだわる必要はありません。恋人関係は「性行為があるかどうか」だけで決まるものではなく、むしろ「安心して心を開けるかどうか」が基盤になります。身体的な接触が少なくても、心の交流が深まれば恋人としての絆は強まります。
◆
とはいえ、アプローチを工夫することで、彼女が受け入れてくれれば安心できますし、
スキンシップを含めたコミュニケーションの幅も拡がりますね。
ここからは「性行為について話し合える関係づくり」を考えてみましょう。
ポイントは「性行為そのものをテーマにする」のではなく、「安心して自分の気持ちを話せる場をつくる」ことです。
1.「日常の延長」で話題を広げる
例えば「次のデートはどんな場所が落ち着くかな」「一緒に過ごす時間をもっと増やしたい」といった、生活やデートの話題から自然に「親密さ」へとつなげていくことです。
日常の延長線上で「近づきたい」という気持ちを共有できると、スキンシップのハードルが下がります。
2.「お互いの安心ポイント」を探る
彼女に「どんな時に安心できる?」「どんな雰囲気だとリラックスできる?」と尋ねてみることです。
これは性行為に直結する話題ではなくても、結果的に「親密さをどう築くか」のヒントになります。
安心できる環境を共有することが、性行為について話し合う土台になります。
3.「拒否されても関係は続く」という姿勢を示す
拒否された時に落ち込まれると、彼女にとっては「拒否したことで傷つけてしまった」ということになり、誘われることへのプレッシャーになるかもしれません。
拒否されても「わかったよ、また今度ね」と軽く受け止めることが、彼女にとって大きな安心になります。
性行為の拒否を愛情の拒絶ではないと受け止めていることを態度で示すことが重要です。
4.「身体的接触の段階」を一緒に確認する
「キスは大丈夫?」「ハグはどう?」といった小さなステップを、彼女と一緒に 確認していくことです。
これにより、彼女も「自分のペースを尊重してもらえている」と感じ、少しずつ心を開きやすくなります。
5.「性行為を目的化しない」
性行為そのものをゴールにするのではなく、「もっと近づきたい」「一緒に安心したい」という気持ちを共有することが大切です。
性行為はその延長線上にあるものであり、目的ではなく結果として自然に訪れるものだと考えると、プレッシャーが減ります。
◆
高橋さんが「自分のアプローチが下手だった」と感じていることも、正直な自己認識だと思います。しかし、恋愛は一方が完璧である必要はなく、むしろ「不器用でも誠実に向き合う」ことが信頼につながります。
彼女も、高橋さんが勇気を出した気持ちを理解しているはずです。
◆
最後に、相性についての不安にも触れます。確かに、身体的な親密さのペースが違うと「相性が悪いのでは」と感じることがあります。しかし、相性とは「違いをどう受け止め、歩み寄れるか」で決まるものです。
彼女が無理して合わせているのではないかと不安になるお気持ちは自然なことだと思います。
「無理しなくていいよ」と伝え続けながら、信頼関係を深める中で、彼女は安心して本音を話せるようになります。
焦らず、少しずつ、安心できる雰囲気を作りながら、彼女とオープンに話せる関係を築いていってください。
高橋さんの誠実さと優しさが、お二人の関係性を深めてくれると信じています。
回答した恋愛相談員
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