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子供に対し、家族として、今、何をしたら良いのでしょうか?

娘20歳の相談をしたい母です。
娘は、日本と海外のハーフで、9月から海外の大学へ進学が決まっていましたが、
出発数週間前からあきらかにうつ病のような症状でおかしくなり、結局、離日の日に出発することができませんでした。
10歳で夫の仕事で日本に連れてこられてから、学校へ行けない日があったり、物を投げたりしており、
高校では1年の1月から学校へ行けず、中退しました。
しかしその後、海外のカレッジに2年間行くことができ、寮でひとり暮らしもできていました。
その間も100%普通ではなかったようですが、
それを終えて、昨夏日本へ帰ってきました。
そしてこの一年は何もしない毎日でした。
最初のころは楽しむ姿もあったのですが、もともと好きではなかったのですが、だんだん人ごみがだめになり、家からも出たくなくなってしまったようです。
最後の数週間は昼過ぎまで寝ていました。
基本誰かと話すのも苦手なうえに、日本語も完璧にはできず、性格的にも人に相談したくない、内向的です。
現在は苦しい気持ちがいつも続き、家から出られなく、胃の調子が常におかしく、それがまた苦しくなる原因となり、食欲減退、だるさ、肩こり、入眠できない等です。
本人に病気であるという自覚はあるようですが、直す気持ちもなく、医師やカウンセリングなど話しても助かるわけないと思っています。
当然、大学へ行かなかったのでこれからの不安もあります。
どちらかというと英語のほうが楽なので、特に日本で私を助けてくれるところはないと思っている様子です。
海外へ行けば少しは良くなるし、サポートも受けられることは分かっていても、空港の人混みや長時間の飛行機のことを考えると、今はいけないというのも辛い現実です。
家族としては今何をしたらよいのでしょうか?何ができるのでしょうか?
よろしくお願いします。
(ニックネーム: 雛子)

女性

2016年9月8日

52歳

女性

麻生 若那

カウンセラー

麻生 若那

  • 精神保健福祉士

【資格】
精神保健福祉士

【経歴】
1990年 私立大学教育学部入学 教育心理学・発達心理学を学ぶ
1991年 某企業で恋愛心理カウンセラーに従事
1994年 私立大学卒業
1997年 全日本カウンセリング協議会にて、カール・ロジャーズの来談者中心療法を学ぶ
2001年 日本福祉教育専門学校精神保健福祉士養成学科へ入学。
2002年 日本福祉教育専門学校精神保健福祉士養成学科卒業
2003年 精神保健福祉士試験合格(国家資格取得)

現在に至る。

【exciteお悩み相談室】
2015年11月登録

恋愛相談員の回答

家族が理解を示すことから。

初めまして、精神保健福祉士の麻生若那です。
メールを拝見し、御息女を思う御母様のご心労は、如何ばかりかとお察し致します。

私は、過去に同様のケースのカウンセリングを担当したことがございます。
それが、ご参考になるかわかりませんが、経験談を交えて、アドバイスさせて頂きたいと存じます。
ただし、以下の内容は、御息女が、うつ病や統合失調症などの精神疾患に、
罹患していないという前提でのお話になりますことをご理解頂いた上で、お読み下さい。

お嬢さんが「本人に病気であるという自覚はある」という点は、ポジティブポイントです。
ここは、最初に押さえておいて欲しいポイントとなります。
次に、「医師やカウンセリングなど話しても助かるわけないと思っている。」のは、
「日本で私を助けてくれるところはない。」という結論を本人が出しているからと思われます。
故に、「直す気持ちもない」のではなく、『無くなってしまっている。』という心の流れがあるのではないかと推察できます。
ここでのポイントは、『自分を理解してくれる人は、居ない。』と感じていることです。
これが、押さえて欲しい二つ目のポイントになります。

次に、これまでのお嬢さんの行動で注目したい点があります。
それは、高校を中退しても海外のカレッジに2年間就学されていたという点です。
それが周囲に促されての行動であっても、本人に、何かしなければという意識があったことは、間違いないでしょう。
また、在学中に努力されていたことを思うと、現在の自分に対する苛立ちが存在するように思われます。
本人には、何かしたいけれど、できない。という心の葛藤があるのではないでしょうか。
でも、表面に見えるのは、何もしない状態。
これを『ゼロの力学』と言い、何かしたい(プラス力学)けれど、不安(マイナス力学)が生じ、
相互の力が拮抗し、行動が起こせない(ゼロ)状態になるのです。

そこで重要なのは、家族の深い理解です。
私が経験した同様のケースでは、最後までお子さんは、カウンセリングにみえませんでした。
お見えになったのは、母親だけです。
このケースでも本人に、『病気であるという自覚』がありましたし、
『自分を理解してくれる人は、居ない。』という絶望感、孤独感がありました。
自覚があるということは、回復の可能性があり、自分を理解してくれる人がいると実感できたとき、
自己確立が達成されると見立てました。
そして、カウンセリングでは、お子さんを理解すること、接し方などをアドバイスし、
5年ほどかかりましたが、母親の徹底した対応で、お子さんを自立へと導きました。

親から見れば、「異常な行動や言動」と感じる事があったり、理解できない事があったりするかもしれません。
でも、それには、本人にしか分からない背景があるのです。
その背景を無視して、激励やアドバイスをしても本人にとっては、苦しみでしかありません。
本人の現状を丸ごと受け止め、本人の心痛を徹底的に聴き(心で聴く)、理解しようと努める姿勢を見せる事。
そして、どんなに時間がかかっても、その姿勢を変えず、根気強く取り組むことです。

これまで、ご両親がお嬢さんを理解していない、愛していなかったということではありません。
今まで、そして、今も、十分な愛情を注がれていると思います。
でも、1人の人間が精神的自立をしようとする時、一時的に無力感、孤独感に襲われ、
自分は誰からも愛されていない。愛される価値が無い。というような気持に陥ることがあるのです。
けれど、精神的自立を確立すると「自分は、多くの愛情の中で育まれた。」ことに気付きます。
そうなるまで根気強く、前述の事を実行してみて下さい。
ただし、これは冒頭で申し上げたように、精神疾患に罹患していない前提でのお話しです。
メールの文章だけでの判断ですし、私が経験した同様のケースでは、良い結果となりましたが、
同じ結果になるとも限らず、どこまで効果があるかわかりません。
もし、お嬢さんの状態が酷くなるようでしたら、
臨床心理士のカウンセリングが受けられるメンタルクリニックで
診察を受けることをお勧め致します。

回答した恋愛相談員

麻生 若那

退席中

カウンセラー

麻生 若那

相談件数:709件 口コミ:19

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チャット相談: 209円/1分

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