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片思い中の女性からデリカシーがないと言われてしまいました

お悩み種別恋の悩み

今回は、片思い中の相手の女性からデリカシーがないと言われてしまったというお悩みに、人間関係の相談で知識が豊富な伊藤憲治先生がお応えします。

カウンセラー

伊藤 憲治

今回のお悩み

人の紹介で知り合った女性が気になっており、食事に何度か行きましたが、先日デリカシーがないと言われてしまいました。普段の会話は楽しく、相手の女性も「気を遣わずに話せるし楽しい」と言ってくれていて、「デリカシーがない」というのも軽いノリで冗談っぽく言ってはいました。ですが、実は嫌われたんじゃないかと自分の中でかなりモヤモヤしています。どういうところが「デリカシーがない」と思われてしまうのでしょうか。

なおき(男性 36歳)

聞ける状態であれば、まず聞いてみることが一番

伊藤カウンセラー(以下伊藤):個人差があると思いますが、例えば仲の良い状態が続いていて、冗談っぽく言われたのであれば、直接彼女にどういった部分がデリカシーがないと感じたのか聞いてみることが、手っ取り早いと思います。

聞ける状態であれば、まず聞いてみることが一番良いでしょう。

「デリカシーがない」と言われたということですが、その場を盛り上げようと笑いながら言っているケースと、本気で不快に思っているケースがあります。ただ、その瞬間にどちらに当てはまるのかを判断することはとても難しいと思います。

その後の会話で彼女がどういう態度をとるのかで判断するのが、一番わかりやすいのではないでしょうか。

例えば、その後の会話が通常通り続けばそこまで不快には思っていないはずで、逆にその後会話がぎこちなくなってしまったのであれば本気で不快に思っている可能性もあります。

後者の場合、時間を開けてから彼女に尋ねる方が好ましいです。感情ベースで反応している場合では、拒絶する気持ちや相手の言葉を聞きたくない気持ちが強く、彼女に聞いてみても「そんなの自分で考えてよ。」と突っぱねられる可能性があります。

人間の感情は常に一定ではなく必ずアップダウンがあるため、少し期間を空けることによって感情が収まることがあります。大体2日くらい時間を空けてから「この前はごめんね。デリカシーがないことに対してまだ自分で気づけていなくて、どういった部分が傷つけてしまったのか教えてほしい」と、確認すると良いと思います。

その時の感情が記憶から薄れるために冷却期間が必要です。大体24時間で80%の短期記憶がなくなると言われているので、2日くらい経つと大抵の人は、その時の嫌だった感情は落ち着いていたり忘れていたりすることが多いです。

ただ、よほど強いインパクトがあったことや継続していることは忘れることが難しいので、その場合はもっと時間を空けてからのほうが良いと思います。

なおきさんのご自身のケースを思い返してみてください。

また、例えば発達障害の一つであるアスペルガーの気質がある方の場合、相手のことを考えることや気持ちを察すること、場の空気を読むことが苦手なケースがあります。そうすると思ったことを考えることなくパッと言ってしまったり、それくらい言っても平気だろうと思い込んでしまっていたりすることがあります。その場合は、なかなか改善が難しいこともあるので、こういうことを言ったらダメなんだと一つひとつのケースで覚えていくしかありません。

アスペルガーに関しては、病気のカテゴリーでしたが、最近では性格の一部とされる場合もありますので、病院でも診断されることは少ないかもしれません。

ただ、ADHD(注意欠如・多動症)などの検査をすると、その人の特性がわかってくるので、その際にアスペルガーの気質があると伝える先生もいます。

他に、育ってきた家庭環境や学校生活が言動に関係する場合もあります。例えば男子校で育ってきた場合、普段から下品な話題やセクシャリティに関する会話が当たり前で、人とのコミュニケーションでここまで言ったらダメという基準が少しズレている可能性があります。その場合、どうしてもデリカシーがないと思われる発言が増えてしまうことも否めません。

また、自分の発言を否定されたり注意されたりすることがない過保護な家庭環境で育ってしまうと、自分が思ったことをポンポン言ってしまうというケースもあります。

今までに、異性だけでなく同性とも、相手が不快にならないコミュニケーションをどれくらいとってきたかどうか、経験を積んできたかどうかでも、大きく言動が変わってくると思います。

相手のことを中心に考えながら物事を発信

なおき:逆にデリカシーがある人ってどのような人なのでしょうか。

伊藤:シンプルに答えるなら紳士的な人だと思います。相手が不快に思わない言葉を発する、思いやりのある言葉をかけるなど、自分が思ったことをそのまま言うのではなく、相手のことを中心に考えながら物事を発信できる方です。

多くの場合、性的な表現や相手が不快に思う下品な内容を控えることが大前提だと思いますよ。

今回の恋愛相談員

伊藤 憲治 カウンセラー

年間約3,000件を超える豊富なカウンセリング経験や相談実績があり、性格や行動から細かく分析し不倫、復縁、職場でのストレスなど人間関係全般のお悩みをご一緒に紐解きます。

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