男友達に恋愛感情を持たれると気持ち悪く感じてしまいます
お悩み種別恋の悩み
今回は、恋愛に関するお悩みに、恋愛・婚活・夫婦・人間関係など多面にわたる相談に乗ってくれる「星野美咲」カウンセラーがお応えします。
カウンセラー
今回のお悩み
先日、何年も仲良く過ごしてきた男友達から告白されました。なんでも話せる仲で大切な友達の一人だと思っていたのに、急に気持ち悪く感じるようになってしまいました。
また仲の良い友達に戻りたいのですが、可能なのでしょうか?この嫌悪感は、消えていくものでしょうか?
りお(女性 18歳)
自分の魅力に気づいていたら、彼の気持ちを理解できる場合も
星野カウンセラー(以下星野):男友達に恋愛感情を持たれ気持ち悪いと感じてしまう理由は、女性特有の防衛本能かもしれません。
仮に告白されたのが親しい友達ではないなら、「タイプではないから」とお断りするだけで済むと思います。しかし、今まで何でも話せる友達と思って心を許していた人が、実はずっと自分に恋愛感情があったと聞き、もしかしたら性的な目で見られていたのかも…と考えると、嫌悪感がでてしまう可能性があります。無意識のうちに、自分にふさわしいパートナー以外は排除しようという女性特有の防衛本能が働くのです。
もしくは単純に、りおさんが友達に対して求めるもの(共感力や類似性)を彼が満たしていたから仲良くしていたけれど、恋人に求めるものは別だった場合。例えば、彼には酷なことですが、スキンシップを考えたときに生理的に受け付けないなどの理由があり嫌悪感につながってしまったのかもしれませんね。
このように男友達から恋愛感情を示され、嫌悪感を抱いてしまうのは、恋愛経験が少ない方、または性に対するマイナスのイメージが強い方に多い傾向があります。女性として大切にされたり、スキンシップをとることで幸せを感じたりする経験がまだ少ない場合などは、自分の中の女の部分を肯定できない・性をいやらしいと受け取ってしまうことがあるからです。そうすると、相手の視線も言葉も全て嫌悪感につながってしまう可能性も。
年齢を重ね、良い恋愛をして、女性として成長することで、考え方や感じ方が変わってくると思います。
りおさんは、今18歳とのこと、お若いからこそのお悩みかもしれませんね。
今後、仲の良い友達に戻れるのかということですが、それは一概には言えません。男性側は「恋人じゃなくても友達として付き合っていきたい」と考える方もいれば、「想いが叶わないまま側にいるのはつらい」と離れてしまう方もいます。また、りおさんが彼に伝える言葉にもよると思います。気持ち悪いという感情をストレートに伝えてしまうと、彼を深く傷つけてしまうので、ひと呼吸置いてから、言葉を選んで伝えましょう。
「びっくりした!私は、恋愛対象として考えたことなかったから、ごめんなさい…。でも、〇〇くんは最高の友達だよ。もしできれば、今まで通り仲良くしてくれたら嬉しいな」など、柔らかく伝えられたら良いですね。
りおさんが性格・容姿・会話力など、自分の魅力を自分自身で認められると、好きになってくれた彼の気持ちを否定せずに済むと思います。自分の魅力を認められないと、こんな私のどこが好きなの?と猜疑心が生まれてしまうので。
自分の魅力に気づいていたら「私の〇〇なところを好きになってくれたんだね!」と、彼の気持ちを理解できる場合もありますよ。自分に自信を持つことは、人の好意を受け止めることにつながりますからね。
男女の友情は成り立つ?
りお:男女の友情は成り立たないのでしょうか?
星野:ケースバイケースですが、求めるものが似通っていたら成り立つ場合もあるのではないでしょうか?そして、どこまで自分と相手を信頼できるかに係わってくると思います。
りおさんは、彼と少し距離を置いてみた後で、次第にLINEや電話で話せる状況になれば、友達関係に戻る可能性もあるかもしれませんが、気持ち悪いという感情が消えるまでは難しいと思います。
何でも話せる大事な存在を失ってしまうと思うと、寂しいですよね。
「告白しないでいてくれたら、今でも友達として仲良くできていたのに」と思うことがあるかもしれません。しかし、それは自己中心的な考えであって、彼への思いやりに欠けていますよね…。勇気を出して告白してくれた彼の気持ちを少しでも考えられると、気持ち悪いという思いから、ありがとうという感謝の気持ちに、ほんの少しでも変わっていくのではないでしょうか。
お若いりおさんが彼の想いまで汲んで感情のコントロールができるかというと、なかなか難しいかとは思います。これからお互いに成長して大人になっていく先で、一度離れても、再び道が交差し、つながるご縁もありますから。
どうしよう…と思ったときは、自分の気持ちに素直になりましょう。無理しない、我慢しない、自分に嘘をつかない。距離を開けてもいいし、また連絡してみてもいいし。
「〇〇すべき」と感情を抑え込むと悩んでしまうので、「〇〇したいな」という願望に素直に従ってみましょう。心と行動が一つになると、モヤモヤが薄れていくと思います。
今回の恋愛相談員
星野 美咲 カウンセラー
日本能力開発推進協会認定、上級心理カウンセラー、メンタル心理カウンセラー、行動心理士、ポジティブ心理学実践インストラクター、エレガンスマナーインストラクター。
延べ2万人以上の接客経験と持ち前の人懐っこさで相談者の心の扉を開き、話しやすい環境を作るカウンセリングが定評の恋愛・婚活アドバイザー。