社内恋愛をしている彼女とうまくいかず悩んでいます

お悩み種別恋の悩み

片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくい恋愛の悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、恋愛に関するお悩みに、恋愛コミュニケーションスキルに定評のある「星野美咲」カウンセラーがお応えします。

カウンセラー

星野 美咲

今回のお悩み

社内恋愛している彼女がいますが、休日に仕事の話や愚痴をされるのが嫌で困っています。また、私は、仕事とプライベートは分けたいので職場では必要以上には話しかけず淡々と過ごしていますが、彼女からは冷たいと言われてしまいました。彼女は、仕事帰りにデートなどをしたいそうですが、私は周囲にバレたら仕事がやりづらいので極力避けたいと考えています。このような社内恋愛の価値観の違いがありますが、どこまで彼女に合わせるべきですか?

いつき(男性 27歳)

最初から否定するのではなく、気持ちを汲んであげることが大事

星野カウンセラー(以下星野):恋愛では、お互いが求めるものをどれくらいすり合わせていけるかどうかが大切です。いつきさんが思っているだけでは相手の女性には伝わらないので、お互いの理想や恋愛の価値観を話せる機会を設けてはいかがでしょうか。

「話し合い」というと堅苦しく考えがちですが、ざっくばらんに本音を伝えるチャンスと捉えましょう。大事なポイントは、「お互いに心の余裕があるタイミング」で話を切り出すということです。喧嘩していたり、仕事で疲れていたりするときは、冷静に物事を考えられません。また、LINEやメールでの深い話は避けましょう。文字は送った側と受け取る側のイメージが違うことがあるので、大事なことを伝える時は直接会って話すようにしましょう。

自分の主張だけをするのではなく、彼女の気持ちを受け取った上で、「僕はこう思っているけれどどうかな?」と、お互いの意見を言える提案型の話し合いがおすすめです。
お互いの考えを出し合った上で、「では中間をとってこうしよう!」という今後への前向きな話しができると良いですよね。きっちりルールを決めてしまうと義務や負担になるので、だいたいの目安を決めて、あとは臨機応変に。例えば「月に1回はゆっくり出かけよう。」とか。

また、いつきさんは、職場で必要以上に話しかけてほしくない理由や、仕事帰りにデートをしたくない理由を、彼女にきちんと説明したことはありますか?

「周りに気づかれると付き合いずらくなってしまうかもしれない、それは二人のために良くないと思う」など「応えられない理由」詳細を説明してあげましょう。相手の女性が「冷たい・嫌われたのかな?」と勘違いして不安になる原因を作らないことです。
恋愛にもホウレンソウは必要です。きちんと言葉にして説明することを心がけてみてくださいね。

一方で、彼女が頻繁に会いたいと思うのは「なぜ」かの部分に着目して聞いてみてください。「会っていないと不安だから」など、彼女の本音が出てくるかもしれません。「会っていなくても気持ちが変わるわけではない。」と、いつきさんが想いを伝えられれば、彼女も安心すると思います。

また、「今は仕事に集中して人生の基盤を築きたい、その先に彼女と過ごす将来設計がある」のでしたら、その気持ちを伝えられたら良いですね。まだ結婚という言葉を出すには早いタイミングであれば、「彼女の存在が、仕事を頑張るモチベーションアップになっていること」などを、しっかり伝えていきましょう。彼女も不安や不満を感じにくくなり、お互いの時間を尊重し合えるようになるはずです。
「察して欲しい」から「言葉で伝える」ようにするだけで、状況は好転すると思いますよ。

お互いを尊敬する気持ちや人として認め合う部分がないと、恋愛は長続きしません。彼女の意見を最初から否定するのではなく、気持ちを汲んであげることが大事だと思います。

共感力と包容力

いつき:どのように伝えれば、相手を傷つけず理解してもらえますか?

星野:恋愛に限らずですが、自分と違う意見やネガティブなことを相手が言ってきた場合は、「そうだね」「なるほど」など、肯定的な言葉で一旦受け止めましょう。そして、相手の話に相槌をうったり、内容を要約して返したりすると、しっかり話を聴いている姿勢が伝わります。その後で、違う意見がある場合には「僕は〇〇だと思うよ。」と、自分を主語にして伝えると喧嘩になりにくいです。

「君は~だから」と、相手を主語にすると、どうしても責めてしまう口調になり、悪意がなかったとしても、相手は否定されたと感じてしまうことがあります。
彼女が愚痴を言っているときは、たとえ正論だとしても強いアドバイスは控えたほうがいいでしょう。愚痴を言う時点でメンタルが弱っている状態なので、指摘や覆いかぶせるようなダメ出しは求めていない場合がほとんどです。正しくても彼女のためだと思っても、共感力と包容力が必要なのです。

ある程度、彼女さんの話を聴いたら「お腹空かない?何か食べに行こうよ」など話題や行動を変えて気分転換すると良いと思います。「~しないで」とストップをかけるのではなく、「~しよう」「~してくれたら嬉しい」と、「できること、して欲しいこと」を前に出す会話を心がけましょう。二人でいる時は、楽しい時間にしたいですよね。

今回の恋愛相談員

星野 美咲 カウンセラー

日本能力開発推進協会認定、上級心理カウンセラー、メンタル心理カウンセラー、行動心理士、ポジティブ心理学実践インストラクター、エレガンスマナーインストラクター。

延べ2万人以上の接客経験と持ち前の人懐っこさで相談者の心の扉を開き、話しやすい環境を作るカウンセリングが定評の恋愛・婚活アドバイザー。

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