彼からプロポーズされた時の上手な断り方はありますか?

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片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくい恋愛の悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、恋愛に関するお悩みに、恋愛相談のスペシャリストである「芭蕉」カウンセラーがお応えします。

カウンセラー

芭蕉

今回のお悩み

3年付き合っている彼氏が、サプライズでプロポーズしようとしていることを共通の友人から偶然耳にしてしまいました。正直、彼とはお金の使い方や考え方の不一致で結婚は難しいと考えているので、どのように断れば良いのか悩んでいます。もし、サプライズでプロポーズされた場合、余計断りづらくなると思うので、考えるだけで憂鬱です。プロポーズされた時の上手な断り方を教えてください。

あかね(女性 34歳)

見極める時間を稼ぐのも一つの方法

芭蕉カウンセラー(以下芭蕉):結婚するつもりはないけれど、別れたい訳ではなく、今は気まずい状況にもなりたくないということですよね。

予期せぬタイミングでプロポーズされてしまったときは、「真剣に考えたいので少し待って欲しい」と、確定した返事をせずに、もう少し彼を見極める時間を稼ぐのも一つの方法だと思います。

ただ、サプライズされると困りますね。例えば、フラッシュモブで指輪を出されるような演出の場合、とりあえず一旦受け入れたほうがいいでしょう。フラッシュモブ中に断ると、そこまでされたのに断った女性というイメージが後々まで残り、恋愛の終わりとして嫌な思い出になってしまうので、その場のお芝居に参加したと思って、とりあえず受け取ってあげましょう。
そして、サプライズが全て終わり2人になった段階で、事情を説明してお断りするのがいいと思います。録画もしているでしょうから、録画も終わった後ですよ。

あかね:サプライズもやめて欲しいです。プロポーズをされる前に断る場合、どのように伝えるのがいいですか?

芭蕉:望んでないものを要求されることは、強烈なストレスを感じますよね。その場合は、自分を守る意味でも結婚する気持ちがないことをはっきり伝える必要があります。

あかねさんが結婚したくない理由は、彼のお金の使い方や考え方の不一致とのことですが、遠回しに伝えても彼は気付かないと思うので、結婚したくない理由として明確に伝えましょう。

金銭感覚や考え方のずれがあることは彼も感じているはず。それでもプロポーズしようと考えているなら、彼は相手の気持ちを察する感覚が鈍く自分の気持ちを押し付ける感覚がある人だと言えます。
ちなみに、お互いの価値観のずれをどうにかしたいと思っている場合、相手に改善を求めても上手くいきません。

例えばギャンブル依存の場合、やめて欲しいと言葉で伝えても彼は矯正されるストレスから逃げようとするだけです。彼が自発的にやめようと思わなければ、やめてと言われないための隠ぺい工作を考えるようになります。
そんな時どうするかというと、ギャンブルよりも魅力的な過ごし方の提案ができればギャンブルを自然と遠ざけることができるかもしれません。

例えば行ったことのないお店に食事に誘う、やったことのないことに挑戦するなど、未体験で魅力的な時間の過ごし方を上手に提案してみてください。提案する時には、彼にとって「初めての何か」があると提案の成功率を飛躍的にアップさせることができます。
この方法ですとあかねさんにとっても試行錯誤する、という努力が伴います。彼に対する気持ちがどのくらい強いものなのか、自分で確かめる良い機会にもなるでしょう。

あかねさんの努力によってギャンブルへ行く回数が減り始めたら、自分の発想や行動に誇りが持てるようになり、彼の扱い方もどんどん上達します。逆にギャンブルへ行く回数が減らない場合、こちらがこんなに努力しても変わらない人なんだということがわかり、自分には必要ない人間だと後悔なく切り捨てることができるでしょう。

一方、自分で努力をせず、言葉だけで相手の行動が変わることに期待してしまう場合、いつまで経っても相手は変わらないし、自分から別れを決断することもできません。

やれることが残っていたり、自分のできることに余力のある状態で終わってしまうと、「まだできることがあったはず」と、やらなかったことへの後悔や未練が湧き出てしまいます。なので、やると決めたら自分の気持ちが満ちるまで、しっかりとやりきりましょう。それが、迷いなく自分で決定するための最善の方法だと思います。

期待をすると、期待通りにいかないことの方が圧倒的に多いので、期待外れが津波のように自分に襲いかかってきます。自分を傷つけないためにも、周りに期待しないことを覚えると自分で自分をネガティブから守ることができます。

大切な恋愛を壊してしまわないために

芭蕉:最後に、大切な恋愛を壊してしまわないために覚えておいて欲しいことがあります。それは、パートナーに自分に対する気持ちを確認しないことです。これが大切な恋愛を壊してしまう大きな要因になることも珍しくありません。

相手に気持ちを確認したいときのタイミングは、関係が良好な時ではありません。2人の関係が停滞している時に「私のことどう思っているの」と聞かれて、『つまらない…』『魅力を感じなくなってきた…』などを、付き合っている人を目の前にして言いにくいはずです。

なので、好き、大切、に偏った「これからも仲良くしたいと思っているよ…」とその場を取り繕うセリフを引き出してしまうことになるのです。質問した側は、それを自分が言わせてしまったセリフだとは気付きません。それにより、相手だけがストレスを感じ、ストレスを与えてくる人は自分に必要ないと思われてしまうようになるのです。

言葉にして言わせたり約束させたりすることが、どれだけ無意味なことなのかをこれまでたくさん見てきました。言葉に重きを置き過ぎてしまわないよう、どうぞそこだけは気をつけてくださいね。

今回の恋愛相談員

芭蕉 カウンセラー

行動心理士、上級心理カウンセラー、メンタル心理カウンセラー。

大手ホストクラブの経営を経て、不倫トラブルに特化した女性専用の探偵社として創業。

より多くの信頼と安心を提供するために、探偵事務所を法人化し自身が代表取締役を務める。

これまでの業務経験を活かし、恋愛心理カウンセラー、大手結婚相談所セミナー講師としても活躍中。

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