既婚者と付き合っているが相手が本気になりどうすれば良いか分からない

お悩み種別恋の悩み

片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくい恋愛の悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、不倫に関するお悩みに、女性専用の探偵事務所を経営している「芭蕉」カウンセラーがお応えします。

カウンセラー

芭蕉

今回のお悩み

私は、社内不倫をしています。遊びのつもりで相手と付き合っていましたが、最近相手から「奥さんと別れる」と言われました。他に良い相手が見つかるまでと思ってずるずる付き合っていたのに、相手が本気になってきたので困惑しています。もともと、その相手と略奪結婚をするつもりはありませんでしたが、結婚願望はあります。結婚になったら、相手の奥さんに慰謝料を払わないといけないのか?また、逆に今別れを切り出したら逆恨みされるのではないか?と、どちらに進んでも不安です。相手はどこまで本気だと思いますか?

さえ(女性 34歳)

好意を持って付き合っているので、これもひとつの恋愛

芭蕉カウンセラー(以下芭蕉):まず、彼に「奥さんと別れる」と言われたとのことですが、彼が本当にさえさんのことが好きできちんと付き合うつもりであれば、わざわざ宣言しなくても勝手に別れて「離婚してきました」と言います。本気なら告知なんてせず、戸籍で証明しますよね。

彼の今の心境として、「さえさんが結婚を前向きに考えてくれるなら僕も妻に離婚の話をしてみるよ」くらいの考えでしょう。

確定した見返りがあるなら努力するけれど、見返りが不確定なら頑張りたくない。さらに、さきさんが前向きに考えると言った責任も取ってほしい、という自分だけに都合の良い考えのようです。また、そこまでの覚悟だということです。何もかも捨てて、さえさんと結婚したいと思っている状況ではないと思います。なので、さえさんから別れを切り出したとしても、逆恨みされて事件になるようなことはないのではないかと思います。

絶対にないとは言えませんが、今の話を聞いている限り猟奇的な感じはしません。別れたくないと彼にすがられることはあるかもしれませんが、でもその可能性は不倫でなくてもありえることです。

ちなみに、配偶者と別れて不倫相手と再婚する人は、少数ですが存在します。少ない理由は明確です。

不倫とはいえ好意を持って付き合っているので、これもひとつの恋愛なのです。例えば、結婚するまでに5人と付き合い、5人目と結婚すると確率は20%ですよね。80%の失敗のもとに成り立った20%の成功です。つまり、不倫かそうでないかに関わらず、恋愛は壊れてしまう可能性のほうが圧倒的に高いのです。
不倫でもお互いを大切に思う気持ちがあれば、現在のパートナーとの関係をしっかり清算して、一緒になるはずなのです。壊れた時に、不倫を言い訳にしたほうがお互い納得しやすいだけです。

また、さえさんは最初は本気ではなかったとのことですが、恋愛する時の最初の意気込みは2人の将来の関係性においてはまったく関係ありません。例えば結婚相談所で出会い、結婚前提で付き合っていたとしても、結婚する確率は低いのもまた現実です。

相手への気持ちは、付き合っていくうちに強くなることも弱くなることもあり、関係性次第で変化していきます。彼も妻がいるので最初は遊びだったかもしれませんが、さえさんが魅力的だったために、交際の経過とともにのめり込んできたということですよね。

明確な目的がある人は、周囲の反対を押し切ってでもそこに向かう

さえ:もともと相手との結婚は考えていなかったので、不安に思うくらいなら別れた方が良いのでしょうか?

芭蕉:好きな気持ちがあるので手放したくはないけれど、責任は負うほど好きではない、ということなのでは。

もし彼を本気で愛しているなら、責任を負ってでも一緒になりたいと思うはずです。どうしたらいいかわからないということは、そこまでの気持ちがないということでもあります。

物事に対する明確な目的がある人は、周囲の反対を押し切ってでもそこに向かいます。

また、相手の奥さんに慰謝料を払わなくてはいけないのか?というご質問に関しては、奥さんが請求するかどうかです。私は探偵事務所の所長でもあるので不倫の案件は数多く扱っていますが、不倫が発覚し実際に慰謝料請求されている人は、不倫している全体の10%にも満たない数字だと思います。

配偶者へは口頭で慰謝料を請求することができますが、不倫相手へは文書で通知する必要があるので、これまで関わったことのない探偵や弁護士への依頼、煩雑な手続きや書類の用意など、それに対応していける知識と経験と能力...加えて強い精神力が必要です。負担がとても大きいため、証拠があっても慰謝料請求をしないケースも少なくないのです。

不倫している2人が決断を迫られるタイミングは明確に決まっていて、そのタイミングは配偶者に不倫が発覚した時です。そのタイミングで、奥さんを選ぶのか不倫相手を選ぶのかが決まります。発覚もしていないのに、自分から打ち明けてわざわざ波風を立てにいく男性はまずいないでしょう。

奥さんと離婚して、さえさんと一緒になりたいと言っている彼は、今の段階では口先だけでまったくあてにならないと言えます。

さえさんが、この人のためなら何でもしたい、どんな厳しいことがあっても付いていきたい、彼に対してそう思うことは難しいかもしれませんね。本気でそう思える相手を見つけること自体が、とても難しいことなのかもしれません。

今回の恋愛相談員

芭蕉 カウンセラー

行動心理士、上級心理カウンセラー、メンタル心理カウンセラー。

大手ホストクラブの経営を経て、不倫トラブルに特化した女性専用の探偵社として創業。

より多くの信頼と安心を提供するために、探偵事務所を法人化し自身が代表取締役を務める。

これまでの業務経験を活かし、恋愛心理カウンセラー、大手結婚相談所セミナー講師としても活躍中。

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